才能との出会い
先日、わずか3歳という小さなお子様とのご縁を頂き、レッスンをさせていただきました。
その日は何となくピアノを弾きたくなさそうで、お母様から事情をお聞きしていると、
昨日まで絵画の作品を仕上げるために長時間で描いていたので、疲れが少し溜まっているのかもしれない…ということでした。
私は、興味津々でその絵が観たくなってしまい、携帯で撮影した写真を見せて頂いたところ、びっくり仰天!!
本当に3歳なの??と思うくらいの完成度と感性に溢れた作品に言葉失ってしまい、
天才が目の前にいる…と驚きと共に興奮しました!
お聞きしていると1日目は数時間かけて描き、翌日は朝5時に起きて13時まで描き続け、
午後に芸大の文化祭(芸祭)に行ってインスピレーションをもらい、
帰ってきてからも数時間描く…翌日も仕上げに時間を掛けたとのこと。
3歳でここまで集中し、熱中できるものがあることにも驚きましたが、
お子様が好きなことへ徹底してサポートする親御さんの行動力と愛情にも、心から感銘を受けました!
ピアノのレッスンでは、自分のイメージをそのまま絵画的に即興で音にすることにチャレンジ!
楽譜を思い切って閉じ、その時に沸き上がる発想で弾いている活き活きとした姿が印象的でした。
これからの成長が楽しみなアーティストさんです ♪
それぞれの個性を大切に
様々な方のレッスンをしていると、誰一人、同じタイプの方はいません。
皆、それぞれの個性や性格、特徴があり、持っている能力に敏感に気づいて伸ばしていくことが、
私たち教える立場として大切なことだと、つくづく思います。
レッスンでは年齢問わず、雑談をする時間を意識的に持つことがあります。
そうすると、興味があること、好きなこと、友達との会話、好きな動物など、目をキラキラさせたり、照れながら話してくれる中で、
音楽の表現に繋がるものを探っていくと、毎回が新鮮なレッスンになるのです。
特に小さいお子さんは、恥ずかしがらないで思いついたことを素直に言葉にしてくれるので、
その気持ちがストレートに音に表現され、
音と体験をすぐに結び合わせて感情豊かに、顔つきもガラッと変わって楽しそうに弾いてくれます。
もちろん人間ですので感情に波があったり、時間と共に多くの経験から多種多様な感情も経験していくと思いますが、
音楽を通じて逞しく生きていく力や、豊かな感情を育んでいくことができると確信していますし、
自分が幸せだと思う道を突き進んで、やりたいことに挑戦し続ける強い力と、楽しむ心をいつも大切にしてほしいです。