【横山緑 ピアノアカデミー】 池袋のピアノ教室 Website

MODERN PIANO – FORTEPIANO – HARPSICHORD

話題の映画『国宝』!

Blog

映画『国宝』感想|芸に生きるとは何か?

こんにちは!

酷暑でハードな毎日ですがお元気ですか?

先日、話題の 映画『国宝』 を鑑賞してきました!

友人に勧められて、気になっていた映画です。

3時間に渡る長編傑作ですが、渾身の演技とストーリーに魅入ってしまい、あっという間の時間。

芸に命を賭ける人間の生き様と、「血の継承」の重さを描いた、魂に迫る作品でした!

2025年6月6日に全国で公開された映画ですが、上位ランキングに位置しています。

監督は李相日、主演は吉沢亮で、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛らが共演。

どの役も見応えがありました!

映画『国宝』公式サイト
大ヒット上映中|ただひたすら共に夢を追いかけたー

映画『国宝』とは?その感想と魅力

物語は、歌舞伎の名家を舞台に展開します。

芸を受け継ぐ者と、そうでない者——つまり「血がある者」と「血のない者」との対比を軸に、

芸の道を歩むことの意味と孤独が、容赦なく描かれています。

印象的だったのは、俳優たちの演技の迫力。

全身全霊で魂を注ぎ込んだ演技に終始釘付けでした!

 芸に生きることと「血の継承」

この映画の核にあるテーマに一つに、「芸は血で継がれるものなのか?」という問いがあります。

私はクラシック音楽の世界に身を置いていますが、

特にイタリアにいた頃は「クラシック音楽における“血”とはなにか?」ということを頻繁に考えさせられることがありました。

クラシック音楽が発祥したヨーロッパは、音楽と密接に繋がる宗教、言語、芸術、精神文化の土壌こそが「血」に相当するのです。

私は留学時代、そうした「文化の中で育った者」との距離に、何度も戸惑い、深く考えさせられることが多々あり、

ヨーロッパの音楽家や学生を、少々羨ましく思うこともありました。

楽譜の向こうにある“文化の血”に、どこまで触れられるのか——。

それはまさに、『国宝』の中で「血がない者」が感じる痛みにも、少し通じているように思います。

芸術の継承には、特別な覚悟が必要です。

どちらにも尊さと苦しさがあり、また「芸に生きる」という深い道のりがあることを教えてくれます。

それを支える俳優陣の名演技も素晴らしかったです。

まとめ|映画『国宝』は芸術に生きるすべての人に刺さる作品

芸に生きる人、表現に悩む人、自分の“居場所”や“ルーツ”を考える人にとって、

大切な何かを気づかせてくれる映画だと思います。

芸とは何か、血とは何か。

そんな問いに、一人ひとりが向き合える時間になると思います。

ご覧になった方がいらしたら、ぜひ感想を聞かせてください♪

原作の書籍は、より描写が詳しく描かれているそうなので、

早速読んでみたいと思います!

芸に命を燃やす人に、心からおすすめしたい作品です。