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イースター、おめでとう!!〜音楽で感じる春の祝い〜

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復活祭(イースター)ってどんな日?

復活祭(イースター Easter)は、キリスト教においてとても大切な祝日です。

この日は、イエス・キリストが十字架にかけられて亡くなったあと、三日後に復活したことを記念する日

キリスト教の教えでは、「死に打ち勝ち、永遠の命が示された」ことが、信仰の核心とされています。

イースターの日付は、固定されず、「春分の日のあとの、最初の満月の次の日曜日」と決まっているため、

毎年3月下旬〜4月下旬の間で変動します。

今年のイースターは、本日2025年4月20日(日)

このルールは、キリスト教の初期に行われた「ニカイア公会議」(325年)で定められた伝統に基づき、

ユダヤ教の過越祭(すぎこしさい)と関連があるとも言われています。

⛪️ 教会では何をするの?

イースターの日、教会では特別な礼拝(ミサ)が行われます。

「イエス・キリストの復活の喜び」を祝うため讃美歌が歌われ、

花々で飾られた教会の中で、人々は希望と感謝を込めて祈ります⛪️

前週の「受難週(Holy Week)」には、キリストが十字架にかかるまでの出来事をたどる礼拝が行われ、

特に「聖金曜日(Good Friday)」には、深い沈黙と祈りが厳かに捧げられます。

それが終わり、ようやく「復活の朝」がやってくるのです!

🐰 卵やうさぎの意味は?🥚

イースターといえば、カラフルに彩られた「イースターエッグ」や、かわいらしいうさぎの飾りを思い浮かべる人も多いと思います。

これらには深〜い意味があります。

  • 🥚卵(エッグ):新しい命の象徴。殻を破って生まれる姿が、復活や再生のイメージと重なります。

  • 🐇うさぎ(イースターバニー):たくさん子どもを産むことから「豊かさ」「命の芽吹き」の象徴とされます。

このように、イースターはキリストの復活を祝うだけでなく、春の訪れや自然の再生も感じさせる日なのです。

イースターの日、家族では何をするの?

イースターは、欧米の多くの国では家族と過ごす特別な日です。

クリスマスと同じように、家族が集まって、楽しい行事や食事をともにし、春の訪れとキリストの復活をお祝いします。

イタリアで生活をしていた時に初めて知ったのですが、

イースターはクリスマスより重要な日。

日本でいうお正月の様に非常に特別な日で、幸せに満ち溢れる日となります!

イースターの日には「イースターランチ」や「イースターディナー」と呼ばれるごちそうの食事が振る舞われ、

家族全員で食卓を囲み、和やかな時間を過ごすのが一般的です。

🐣 2. イースターエッグ&エッグハント

子どもたちの大きな楽しみが、エッグハント(たまご探し)!!

大人が庭や家の中にカラフルな卵(プラスチックや本物、チョコレート入り)を隠して、

子どもたちがかごを持って探し回るという遊びです!

このエッグにはお菓子や小さなおもちゃが入っていて、家族全員でワイワイ楽しみます!

また、卵に絵を描いたりシールを貼ってデコレーションする「エッグペイント」も、親子の共同作業として人気ですし、

お店ではカラフルな装飾が施されたエッグも売っています🪺

クラシック音楽と復活祭 ♪

さて、ここでイースターに関わる音楽をご紹介したいと思います。

実は、イースターはクラシック音楽の世界でも重要なテーマとなっていて、

多くの作曲家がこの日を祝うための作品を残しています。

♬ バッハの「マタイ受難曲」

たとえば、バロック音楽の巨匠・J.S.バッハの『マタイ受難曲』。

これはイエス・キリストの受難と復活までを描いた壮大なオラトリオで、イースターの時期に演奏される定番作品です。

重厚で壮大なドラマティックな旋律の中に、人間の苦しみと希望が交錯し

宗教音楽の枠を超えた大きな感動があります。

 

♬ ヘンデルの「メサイア」

もうひとつ有名なのが、ヘンデルの『メサイア』。

とくに「ハレルヤ・コーラス」は誰もがどこかで聞いたことがある名曲!

キリストの復活と神の栄光を祝う力強い合唱が印象的です。

 

他にもお勧めの曲がありますので、是非、目に留まる曲がありましたら聴いてみて下さい♪

1. バッハ:復活祭オラトリオ(BWV 249)

タイトルの通り、イースターの日のために書かれた作品。
明るく希望に満ちた旋律で、復活の喜びを表現しています。

2. モーツァルト:ミサ曲 ハ短調(K.427)

イースターに限らず教会の大行事で演奏される荘厳なミサ曲です。
特に「グローリア」や「クレド」の部分は圧巻!

3. フランク:天使のパン(Panis Angelicus)

穏やかで神聖な雰囲気の聖歌。
復活の意味を静かに噛み締めたい時におすすめ。

4. ヴィヴァルディ:グローリア(RV 589)

バロックの華やかさと信仰心が融合した傑作。
春の祝祭にもぴったりです!

5. ハイドン:天地創造(Die Schöpfung)

創世記に基づいたオラトリオで、春の自然や命の誕生を感じさせてくれます。

 

まとめ

復活祭(イースター)は、キリスト教における非常に大切な祝日であると同時に、

「命の再生」や「新しい希望」の象徴でもあります。

そのメッセージは宗教の枠を超え、芸術、音楽、文化、そして人々の心にも大きな影響を与えてきました。

彩豊かな卵や、かわいいうさぎ、そして家族で囲むあたたかな食卓。

そこには、命の大切さと美しさがあり、季節の移ろいを感じる人々の喜びが込められています。

日本ではまだあまりなじみのない行事かもしれませんが、こうした異文化に触れることで、

私たちの日常にもほんの少し、新しい風が吹いてくる気がします🌬️

春という季節そのものが持つ「はじまりの力」とともに、

心の中にも何か優しい光が灯るような——そんな気持ちになれたら素敵ですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

どうぞ皆さんにとって、健やかで、心おだやかな春の日々となりますように🍀

イースター、おめでとう!!