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ピアノの上達

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ピアノの上達は才能?

みなさん、こんにちは!

寒暖差が激しい毎日ですが、バラが満開に咲く気持ちが良い季節となりました。

さて、今回は「ピアノの上達」について書いてみようと思います!

ピアノの上達の伸びが良い人と、そうでない人の違いって何だろう?

と考えた時に、考え方取り組み方で上達のスピードが変わると個人的に思っています。

では、具体的にどうしたら上達スピードが上がるか、レッスンをしながら感じることを幾つか書いてみたいと思います。

1回のレッスンで習ったことを膨らます

例えばレッスンしながら肌感覚なのですが、下記のようにざっくりタイプが分かれます。

  1. 1を聞いて10を持ち帰れる人
  2. 1を聞いて100まで膨らまして、次回のレッスンに準備できる人
  3. 0.5しか持ち帰れない人

1のタイプの人と、2のタイプの人は想像通り上達の伸びは早いのですが、3の人はなかなか難しい…
1〜3まで大きな違いがありそうですが、意識の方向性を変えるだけで変化します。

また、集中力も大事ですが、思考力、応用力、想像力もとても大切です。

例えば数小節に対して細かくレッスンした時に、そこだけしか見れない場合と、
その数小節の展開を想像して、どう他の部分で当てはめていく事ができるか、
他の部分で応用を効かせることができる人が確実に伸びます。

流動的に想像力を持って練習できると、曲の仕上がりは早いですし上達のスピードは格段に上がります。

例えば、ショパン国際ピアノコンクールやエリザベート、チャイコフスキーの様な大規模なコンクールでは、
数時間分の課題がありますが、先生は細かく全部の曲をレッスンできるわけではありません。

大きなコンクールになればなるほど、綿密に細かくこだわったレッスンになり、
場合によっては出だしだけで1時間のレッスンが終わってしまうこともあります。

その出だしで得た学びを、どれだけ拡張させて個人練習ができるか
これは、その人の機転の利かせ方、つまり思考力応用力想像力
そして粘って捻って作り出していく集中力が必要不可欠になってきます。

例えば私がレッスンをする時、1ページだけ凄く時間をかけてレッスンした際に、
次のレッスンでその先の2ページ以降は全然練習できていないということが時々あります。

まだピアノを始めて間もなく経験が浅い方は、丁寧な積み重ねがベースに必要なのですが少し難しいのですが、
中級以上のレベルまで上がった時に、言われた部分しか練習できていない、
というのはやはり上達スピードは落ちてしまいます。

一方、その1ページで学んだことを自分で考え、機転を利かせて先までしっかり練習できる、
または更に想像力を働かせて、作曲家のことや背景を調べたり、
奏法を研究しながら自分で試して身体に身につける等、
それ以上の練習をしてくる方は明らかに1回のレッスンの意味は変わってきます。

そして大切なことはもう一つ!

耳を使う

レッスンの時も練習の時も、曖昧に弾かない、聴き漏らさない、という意識を持ち、耳をしっかり開いて使うことです。
音楽は音の世界なので、耳を使わないと上達しません

同じ1時間練習するにしても、集中して耳で聴きながら修正する場合と、
ただ数だけこなし、聴いている音はどんどん耳を通過していく様では全く意味がありません。

レッスンで練習の仕方を提示した時に、適当に弾き始める人が如何に多いことか……!

適当に音を出すという積み重ねをしていても、良いことは全くありません。

その日の練習の積み重ねが、半年後、1年後、5年後を作っていきます。

耳を開いて、そして使って下さい。

まとめ

2年ほど前からマエストローラ音楽院でレッスンを始めた、ある小学生の生徒さんの話を最後に。

その子は感性が素晴らしく、小さなことに気がついて感動して涙したり、
音楽を聴くと目がキラキラと輝いて、とても音楽的な演奏をする子なのですが、
辛抱強く自分の感じるものを追求する集中力と忍耐力がなく、伸び悩んでいました。
しかし素質がある分、1回のレッスンから自分で膨らませる力をつけてほしくて、ずっと同じアドバイスを伝え続けてきました。

何十回、何百回も「耳を使うこと」と「イマジネーションを持つこと」を伝え続け、
1ヶ月ほど前から突然伸び出して、生き生きした演奏ができるようになってきました。
時間がかかっても、きちんと向き合っていれば必ず上達できることを、私自身も改めて感じた出来事でした。
生徒さん自身も心から喜んでいましたが、おそらく私の方が嬉しくて、報われた気持ちになったのは正直なところです。

本日の出来事で、練習中のシューベルトの即興曲の出だしが思いがけない美しい音と歌い方で、
思わず「どうやって練習したの!?」と聞いてみたところ、ある演奏家の録音を聴いて感動し、
「どうやったら、その人のような音を出せるんだろう」と思い、弾き方を様々研究したそうです。
練習の際、親御さんは部屋に入らず一人で取り組んでいるのですが、
自主的に様々なことができるようになり、その成長には驚きました。

上達のペースは人それぞれ違いますが、意識の持ち方を変えて、忍耐を持って取り組んでいると、
ある日突然、ガラリと変わることがあります。
それまでの経験値や、ふとした閃きで、人によっては直後から変わる方もいます。
「なんとなく」こなすような手抜きの練習はやめて、目的を持った練習を、
集中して、耳をよく使って毎日、実践してほしいなと思います。

困難なことがあっても乗り越えた先には、音楽する喜びが必ず待っていますし、
その瞬間は本当に奇跡のようなもので、自分にしか分からない豊かなものです。
その感覚はお金で買うことはできません。
自分で積み重ねていくしか方法はないのです。

是非、日々の練習やレッスンの取り組み方について参考にしてみてください♪