舞曲「タランテッラ」について
今日はみんなが好きな「タランテッラ」についてお話してみようと思います。
私の生徒さんでも、タランテッラを練習している方が現在3名!
ブルグミュラー、モシュコフスキー、リストのタランテッラ。
みんなタランテッラが好きなのは、あの衝動感溢れるリズムにあるのかもしれません。
これから練習されたいと思っている方もいらっしゃると思うので、
イタリアの舞曲「タランテッラ」についてお話してみます。
日本では何故か「タランテラ」と誤表示されたまま浸透してしまいましたが、本当は「タランテッラ」。
イタリア語のTarantellaが原語で、Lが2つなので「ッ」が入ります。
3/8や6/8拍子の速い曲調が特徴。
タランテッラは二つの由来があり、一つは南イタリアのターラントという場所で生まれたという説があります。
もう一つは同じターラントの街の名前を由来とするタランチュラ(毒蜘蛛)に噛まれ、その毒を抜くために踊り続ける。
または毒に苦しみながら、死ぬまで踊り続けるというダンスで、それを表現したとも言われています。
大抵、一人ではなくグループで踊り、右回りに回転、そしてテンポが速くなっていくと左にも回転、目が回る様に回転し続けます。
『灼熱のタランテッラ』
昨年、東京のイタリア文化会館で、「灼熱のタランテッラ」というイベントがありました。
カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノというグループが来日し、
イタリア文化会館ではタランテッラのワークショップが開催され、私も興味津々で伺いました!
タランテッラのリズムやダンスの実演に加え、関心を持ったのはその成り立ち。
想像していた以上に宗教的というか儀式的な要素があり、どこか信仰的。
毒が身体に回り、狂った様に苦しむ人の周りで、取り憑かれた様に踊っている…..
ちょっと目を瞑りたくなる様な映像が衝撃的で、今日イタリアの舞台で踊られている様な、
楽しく踊るフォークダンスとは起源が少し違うようです。
昨年のワークショップの時の様子がYou Tubeに残っているのを見つけましたので、
お時間ある時にご覧になってみて下さい(動画は楽しい感じで実演しています💃)
曲のイメージに何か繋がることを願ってます。