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イタリアの音楽教育法

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イタリアの子供達への教育法

イタリアではとにかく褒める!褒めちぎる!

特に子供達のレッスンでは「Bravo ! 素晴らしい!」を先生たちは連発します。

親御さんの子育ても同じく、子供達の良いところを褒めて、愛し、認めることを徹底しています。

流石、アモーレの国 🇮🇹

イタリアで子供達をレッスンする先生の授業を聴講したとき、

こんなに小さなことも褒めるの!?というくらい衝撃を受けました。

 

「僕のために可愛い服を着てレッスンに来てくれたのかい!?なんて素敵なんだ!」

「大きな声で挨拶ができるなんて素晴らしい!君は僕たちの宝ものだよ!」

「すごく上手になったね!君は天使だ!」

 

日本では少々、引いてしまうくらい褒めちぎるイタリア。

もちろん、本格的に音楽家を目指したいと思っている学生さんたちには事情は異なるのですが、

幼少期に褒めることを徹底しているとどうなるのか興味深く見ていたところ、

自分の意見やイマジネーション、「こう弾きたい!」と自分の意見を堂々と言えるようになり、

自分を出すことが「恥ずかしい」「怖い」という気持ちが全くなく、自分を堂々と舞台で表現できる様になる姿を目の当たりにしました。

ピアノのレッスンだけでなく、小学校でも同じことが言えます。

小学校1年生から試験は口頭試問。記憶力だけではなく、自分の意見を言うことが求められます。

上手い、下手は関係なく、一人の人間として自己主張や表現を認める雰囲気があるのは、イタリアならでは🇮🇹

今の子供達は本当に忙しい。

今日のレッスンに来てくれた小学3年生の女の子も、

学校の通学、高度な宿題、複数の習い事、勉強、遊ぶ時間がないほどスケジュールがいっぱいの中、

ピアノの練習も頑張ってしてきてくれる。

そんな姿を見ていると尊敬の眼差しです。

良いところ、努力してきたところ、どんなに小さいことでも、

イタリアの教育法を取り入れながら、良いところを「Bravo!! Brava!!」と心から伝えることを大切にしながら、

一方的なレッスンではなく音楽の本質を伝えていきたいなと、イタリアの先生方を思い出しました。

100人いれば100通りの教授法があり、奥深く、尊いお役目。

責務ある役割ですが、一人ひとりの個性を深く見つめながら、

音楽を伝えていくことは素晴らしいお役目だと、改めて思う一日でした。